オリーブオイルの雑学

古代ヨーロッパでは、オリーブオイルが薬や日常で多様されていました。日常でオリーブオイルが豊かな自然の資源として大切に活用されていました。先人の知恵として使われてきたオリーブオイルについてご紹介します。

• オリーブオイルと薬
• オリーブオイルとスポーツ
• オリーブオイルと宗教
• 日常的に使われていたオリーブオイル

オリーブオイルと薬

• 筋肉痛の時には、オリーブオイルを塗ってマッサージしていた。
• 耳垢がつまったときには、オリーブオイルをコットンに含ませて耳の中にいれると耳垢が溶けてとれる言われています。
• オリーブオイルは保湿作用が高いことから、皮膚を乾燥から守り、ハゲも予防すると言われ頭皮や髪の毛にぬったそうです。
• 美容クリームのベースや石鹸の原料としても使われていました。

オリーブオイルとスポーツ

• 古代ギリシャ時代には、スポーツ選手が体にオリーブオイルぬって、自分の体を美しくみせ、また紫外線から皮膚を守る目的で使っていました。
• オリンピックの勝者には、オリーブの枝で作って冠をかぶせていました。英知の女神アテナを奉るスポーツの祭典、“ジョーキ・パナテネイ”では、オリーブオイルの壺が勝者に与えられたとそうです。

オリーブオイルと宗教

キリスト教では、洗礼式や葬式にオリーブオイルを指につけて、額に塗るという儀式をします。これは、ある逸話から由来しています。アダムが死ぬ前に神に“許しの油を賜ることを約束してほしい”と頼みました。天使は召されたアダムの口に3つの種を入れました。3つの種とは、オリーブの種と糸杉とシトロンの種です。糸杉は癒しの香り、シトロンは薬、そしてオリーブは体に健康にすることの象徴として与えられました。こんな話から、オリーブオイルを額にぬることが定着したそうです。

日常的に使われていたオリーブオイル

• 家具を磨くのも保護作用があるためオリーブオイルが使われていました。いまでもイタリア南部でも一部使われているそうです。
• 古代ローマ時代では、オリーブの木は高価とされ燃やすことが禁じられていました。オリーブの木は木目がきれいで、彫刻や十字架などのアクセサリーの原料として使われていました。
• 地中海でよく見られる白い建築の外壁は、石炭とオリーブオイルを混ぜたものえおペンキのように塗ってできてものです。石炭は水分を吸いやすいので防水の役割でオリーブオイルが使われていました。
• オリーブオイルは抗酸化物質が多く含まれているので、食品や飲み物の劣化や変質を防ぐために使われていました。例えば、ワインコルクの代わりにオリーブオイルを少し入れて表面を覆うと酸化しにくくなります。飲むときには、表面部のオリーブオイルを振り捨てます。また、チーズソーセージにも熟成期間にはオリーブオイルが多用されました。コーヒー豆を焙煎するときも、焦げるのを防ぐためにオリーブオイルを数滴垂らし皮膜を作っていました。漁師たちもオリーブオイルを海にたらし、レンズ代わりにしてイカやタコを取っていました。